二日目(7月29日)

遂に、遂に、遂に、今日レッチリ出ます!ヴォォォォォォォォォォイ゛!!!(あなたが出せる精一杯のデス声で音読してください。)
降水確率終日80%の予報も、ほぼ晴れ気味の曇り。1cmでも高く跳ぶために、オレ達は長靴をスニーカーに履き替えて出陣したんや!

 

11:40〜 FIELDS (REDMARQUEE)
他の戦闘員達とスケジュールが違うので、まずは一人でレッドマーキーに向かい、エゲレスの新人バンド・FIELDSを観に行きました。
アコギとシンセとノイズギターが織り成すハーモニーは何とも不思議な世界を作り出していました。フォークとシューゲイザーの融合のような、そんな感じ。
フォークとシューゲイザーなんて言っちゃうとなんだか軽そうに思われますが、実はそうでもなく、
ボクサーのようにシャープで引き締まったグルーヴは、なかなかパワフルで思わず体が動きました。これは良かったです。
あと、キーボードの女子のハニカミ具合に萌えた。

 

FIELDSが終わった後、酒でも飲もうと思い、一度レッドマーキーを抜けてオアシスに向かいました。
はい、一人になったら絶対にやってやろうと思っていた“一人飲み会IN苗場”敢行でございます!
青空の下で食らうアルコールはほんっとに格別で御座いましたな〜!!!!!!!

 

左:ビール 右:よく覚えてない

とにかく酒が美味すぎて堪りませんでした。

 

12:55〜 THE RIFLES (REDMARQUEE)
こちらもフロムエゲレス。OASISに触発されてバンドを始めたという、THE RIFLESのステージを観ました。
ヴォーカルのお兄さんは、遠目から見るとノエル兄さんのようなルックス。
サウンド的にはOASISな感じではなく、モッズっぽいというか、OASISとはまた違った英国伝統芸能を引き継いでいるバンドだと思いました。
2,3曲観たあとはレッドマーキーから出て、すぐ近くの原っぱに座ってネイチャーを眺めながら聴いていました。
こうやって改めてネイチャーを見つめ、聞こえてくる音楽に耳を傾けていると、このフェスの非現実度は半端無いなあと思いました。
ブッキング云々以前に、この環境に惹かれてリピーターになる人も多いって聞くけど、何かわかる気がするなあ。でもブッキングも大事よ。
ああ!そうこうしているうちに、三角座りをしている小生の爪先にトンボがとまったではありませんか!これがフジロックマジック5か!
今まさにワイは自然と一つになったんや!!!ヴォォォォォォォォォォイ゛!!!(あなたが出せる精一杯のデス声で音読してください。)

 

無我の境地が引き起こした奇跡。

もっと凄い人がいて、その人は側頭部にとまってました。

 

オアシスで一度集合し、僕とポケモンは二人でまだ見ぬホワイトステージに向かうことにしました。
途中、オアシスの中でBOOが食料を持って一人でオロオロしていました。ほんま何者やねん。
それからグリーンステージの前を通っていたとき、ちょうどザ・キングトーンズfeaturingジミー入枝&ナンシーのライヴが行われていました。
後日ワイドショーを見て知ったのですが、ヴォーカルの内田おじいちゃんは、この日が病気からのカムバックライヴだったそうです。
計らずもお目出度い瞬間に立ち会ってしまいました。これがフジロックマジック6か。

 

14:20〜 VALENCIA (WHITE STAGE)
アメリカの若手パンクバンドで、今回のフジでは中々お目にかかれないタイプのバンドです。
今時なパンクバンドらしく、爽快なメロディ、爽快なビート、若さ溢れるエネルギッシュなステージでした。
が、いかんせん客が少なかった。客が集まっているのはステージ前付近だけ。それでも腐らず精一杯演奏する姿には拍手。
僕は途中で腹が痛くなり離脱。爽快な演奏を聴きながら爽快に脱糞しました。
そしてトイレを出て遠巻きにホワイトステージを見てみると、それはまさに学祭ライヴの雰囲気でした…。
ガンバレよ!パンクスだけは容赦なく応援するぜ!

 

二番目の収容数を誇るホワイトステージ

本で(以下略)

 

ホワイトステージの近くにある川。

多くのフジロッカーが、ここで疲れを癒していました。

 

だんだん怪しくなってきた天気。パーコが作ったテルテルボーイも空しく、再びオアシスに戻ってきた頃には雨がガンガン降り出しました。
1980円のポンチョを身に纏い、雨に打たれながら、今日のお昼は黒カレーなるものを頂きました。
味はまあまあなのですが、どうにもこうにも量が少ない。これで500円かよ。フェスの飲食店ってホントにボロい商売だね。
食後はパープルヘイズに向かい、KULA SHAKERのトークショー&アコースティックライヴを観に行きました。
しかし、人だかりが凄くて福田明子以外何も見えませんでした。ライヴの時に、アコギを抱えたクリスピアン王子がチラっと見えただけでした。
仕方がないので、雨のなか三角座りをして王子の歌声に耳を傾けていたのですが、これがまた染みたなあ。
この後一度全員集合し、降りしきる雨のなか、今宵のサンクチュアリ・グリーンステージに向かいました。

 

パーコ作・テルテルボーイ

頭を釘にブッ刺したのがまずかったようです。

 

15:05〜 THE HIVES (GREEN STAGE)
アホとクールの狭間を華麗に行き来する北欧のイカレトンチキガレージロックバンド、ダ・ハーイヴス。ラスト3,4曲の観戦でした。
サマソニ02のマリンスタジアムではかなり寒かったと聞いていましたが、ここフジロックのメインステージでは中々ウケていたのではないでしょうか。
雨が降ろうがどうだろうが、いつもと変わらぬハイテンションでエンターテイン。バンド名の鬼連呼も相変わらず。
フジの新参者は臆することなくキッチリ仕事をこなし、雨の中のバズロケンロールショウに幕を下ろしました。

 

16:30〜 KEN YOKOYAMA (GREEN STAGE)
国内随一のパンクバカの登場です。生憎の大雨の中での出演となりましたが、
「この雨も良いじゃない!」と最悪の環境を何とか祝祭空間に変えてやろうと、懸命のプレイ。
オーディエンスも負けじと、モッシュとダイヴで横山氏の男気に応えていました。
モッシュピットのオーディエンスの頭からは湯気が立っていました。スゲェ。ホント、この雨も良いじゃない!

 

KENさんのライヴの最中、決戦に備えてトイレに行ってきたのですが、物凄い行列でした。今日が一番来場者が多いことを思わぬ所で実感。
あと、小生が黙ってトイレに行って且つ時間が長過ぎたせいでパーコと逸れました。全く持って統率が取れていないティームです。

 

18:00〜 SONIC YOUTH (GREEN STAGE)
また2人になったティームフジロック。決戦に向けてここからモッシュピット突入を決意。モッシュピットの入口には大勢の人が押し寄せていました。
バイトが事故防止の為に「ここにいる皆さんはまだ余裕で入れます。ここで頑張らずに中で頑張ってください」と、上手いこと言ってました。
無事モッシュピット突入を果たし、グリーン3連戦の1戦目・SONIC YOUTHのライヴがスタートしました。
出てくるなり、サーストン親分のデカさにまずビックリ。キム姐さんのお年を感じさせない妖艶さにもビックリ。
流石はマイブラと人気を二分するノイズ番長。ドラムスティックを使ったり、ギターを床に擦りつけたり、その他小道具諸々、ありとあらゆる方法でノイズを生み出していました。
さっきまでの熱気を鎮めるかの如く、雨の中クールにノイズを叩きつける姿にはただならぬ貫禄が。いやぁギター上手いわ。
そしてステージ裾には何故かタクトを振るう児童の姿が。

 

19:40〜 電気グルーヴ (GREEN STAGE)
今回、数少ないダンスアクトにして電グル復活のステージ。レッチリ待ちか真正のファンかよくわかりませんが、もう人がパンパンです。
ライヴが始まったとたん、グオーーっと人波に飲まれ、今度はポケモンと逸れました。遂に隊長一人ぼっち。皆の衆、来世で会おうぞ。
ステージ中央に設置された巨大モニターには、演奏中は常に映像が流し出され、オーディエンスの視覚・聴覚を同時攻撃していました。
ピエール瀧はステージを右へ左へノソノソ歩き、これまたノソノソとした動きで煽っていました。やっぱり変な人だ。
ラスト前には富士山の着ぐるみで登場。プシュプシュ煙を巻き上げながら、ふ・じ・さーん!でした。

 

21:30〜 RED HOT CHILI PEPPERS (GREEN STAGE)
SONIC YOUTH以降モッシュピットから客が殆ど減っていません。続いては本日のトリ、皆が待ち望んだRED HOT CHILI PEPPERSの登場だー!!!
この時を待っていたかのように、何時の間にか止んだ雨。あまりの人口密度に、もうポンチョが脱げません。
自分の現在地は、4年前に観に行った時のような豆ツブにしか見えない距離じゃありません。フリー側の前から3、4番目辺りです。死闘、確定です。
ソワソワしながら電グルのセット解体を眺めていると、ステージ裾でチャド・スミスが解体を見守っているではありませんか!
これに限らずチャド・スミスはジョンのアンプの搬入や、自らのドラムセットの搬入を手伝っていました。その度にレッチリヘッズから大歓声が。

そうこうしているうちにBGMが鳴り止み、グリーンステージに怒号が響き渡りました。
まずは、ケバい全身タイツ着用のフリーと、またロン毛に戻したジョン・フルシアンテがジャムりだす。
続いて、袖無しお洒落ツナギ姿のチャド・スミスが入場し、ビートを刻む。
最後に、勝俣バリの短パンとオープンフィンガーのお洒落グローブでお馴染みのアンソニー・キーディスが登場!!!
ああ、母ちゃん、今、笑顔が素敵なカリフォルニアキングが全員出揃いました!
今後のロックシーン、二度と誕生することの無い、奇跡の4人が全員出揃いました!
ヴォォォォォォォォォォイ゛!!!(あなたが出せる精一杯のデス声で音読してください。)

“Can't Stop”でファンクの祝祭が開幕!押し合い圧し合いでいきなり眼鏡ずれる!掛け直そうにも、体が揺れて柄が目に刺さりそうに。
ちょ、お前ら、散れ!ワシに眼鏡掛けさせい!ヴォォォォォォォォォォイ゛!!!(あなたが出せる精一杯のデス声で音読してください。)
気を取り直し、ハンドクラップで合いの手を入れつつ祝祭に参戦。“Dani California”→オレ達の癒し“Scar Tisuue”と続き、感涙モノの出だし。
クールでファンキーでキャッチーな三拍子揃った佳曲、“Fortune Faded”がプレイされてテンションはさらに上がる。
泣きのロックの金字塔“Californication”、隣の女の子が涙する。わかる、わかるよ、その気持ち。
ジョンがイントロをトチった“By The Way”、フリーと向き合いながら演奏する姿は相変わらず泣ける。そして破格の合唱率。もう喉痛い。インディアン嘘つかない。
戦友達よ、見てるか?この鬼神の如き立ち振る舞いを。本当に最高じゃないか。
割り込むな!割り込んでねえ!と争う血気盛んな若者も、また曲が始まれば何事もなかったかのように踊り出す。
あれ?完璧雨止んでんのに、カッパのフードまでキッチリ被って最前の柵に張り付いてる幸せそうなバカ(パーコ)の姿が見えるよ。

僕は心ゆくまで音楽に身を預けていた。もう既にいつも以上に記憶が定かではない。“Scar Tisuue”以降、何をどんな順番にプレイしたか、もうサッパリだ。
四方をネイチャーに囲まれた非現実空間と次から次へと頭に入ってくる光景が、毎秒毎秒キャパを超え、記憶に留めることを許さない。でもそんなことはもうどうでもよかった。
ふとステージに目をやると、無邪気に、楽しそうに、パワフルに、ガッチリパーフェクトな演奏する四人の姿があった。ただその姿を観ているだけで、僕は満足だった。
さあ、アンコールはファンクアンセム“Give It Away”だ!死力を尽くして跳ぶ!跳ぶ!が、曲も終盤にさしかかったところでアクシデント発生。
隣の兄さんが、キズだらけの深紅の携帯電話を掲げ、これ誰のですか?のジェスチャー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それワイのやん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慌ててヒップバッグをまさぐる。チャックが開いてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

財布が無いやん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それって素敵やん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいやいやいやいや!狼狽する僕を見かねた、後ろの女子が声を掛けてくる。「どうしたんですか?」と。僕の返しは「サイフ、サイフ」。
一気に血の気と汗が引いた。僕は以前、フジでスリの被害に遭われた方の体験談を読んだことがある。
もうこれは完全にスリだと確信。ホントにスリが横行してんのかよ!免許証も保険証も全財産が詰まったキャッシュカードも入ってたのに!今無職なのに!
今までの楽しい時間はなんだったんだ!わざわざ新潟くんだりまで来てスリかよ!こんなオチいらねえよ!これはGive It Awayできねえよ!
ヴォォォォォォォォォォイ゛!!!(あなたが出せる精一杯のデス声で音読してください。)
と、地べたを這いつくばっていたら見付かりました。ジップロックに入ったマイ財産、無事に帰還ですたい。良かった。ホント笑い話で済んで良かった。

戦線復帰した頃にはギヴルウェイも終わり、長尺ジャムセッションタイムに入っていました。
そして、天国と地獄を一度に味わった狂乱のステージは終わりました。流石フジ、ただでは終わらせてくれなかったね。
佇まい、雰囲気、存在感、何をとっても破格の四人組。本当にかっこよかった。とにかく圧倒的だった。
人間は変化し成長する。レッチリの音楽は正にそれを表現しているように思えます。その変化・成長は、時に多くのファンを失いました。
しかし、「終わった」と言われながらも、同時にまた多くのファンを得ました。友達も帰ってきました。バンドは一度落ちた上昇気流に再び乗りました。
かつて解散秒読み段階とまで言われたバンドは、今では「死ぬまで終わりそうにないな」と安心感さえ覚えてしまいます。
この夜、僕は、今尚進化し爆進し続けるレッチリのモンスターバンドたる所以を存分に見せ付けられたのでした。

 

終演後、さっきの女子が、財布ありましたか?と声を掛けてくれました。あんたホントに良か人やね。
それから、近くに居合わせたパーコ戦闘員とガッチリ握手を交わし、グッチャグチャにぬかるんだグリーンステージを後にしたのでした。

 

00:00〜 RADIOSOULWAX PRESENTS NITEVERSIONS LIVE (REDMARQUEE)
これで終わりじゃござんせん。レッドマーキーは朝までガンガン営業中。
興奮さめやらぬ我々は、もう一遊びしようとレッドマーキーへ進軍。
完全ダンスモードに突入する深夜のレッドマーキー。白ずくめの衣装のバンドは絶え間なくビートを紡ぎ続けます。
変幻自在のダンスビートに身を任せ、疲れた体をさらにいじめたのでした。

 

チリペッパーズの半端ないカッコよさを目撃してしまったせいもあり、この日は半ば放心状態になりながら宿に戻りました。
風呂場でポケモンと互いのハゲ進行具合(二人とも父がハゲです)の見せ合いっこをし、今日も風呂上りに館内で買った缶ビールを頂くことに。
んが、またしても振ってもいないのに噴き出す泡。ワレ一体どないしてん?ここでポケモンが、宿の古さから賞味期限切れの可能性を指摘してきました。
んなこたーないと、缶底を見てみると、本当に切れてるジャマイカ!そら泡噴くわ!もーだからこんなオチはいらないんだよ!はいはい、これがフジロックマジック7ですか。
さて、この日も興奮して、夜が明けて小鳥のさえずりが聞こえてくるまで眠れませんでした。やっぱりポケモンだけは速攻で寝てましたが。

 

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