テキスト:部長
昔、レディオヘッドのマブダチバンドでキャンディースキンズってのがいましたが、
今回はミューズのマブダチバンド・ハンドレッドリーズンズのギグを観に行きました。
今回訪れたのは、お洒落の街・代官山。駅の佇まいからして既にお洒落です。なんだこの街は。
お洒落な耐え難い雰囲気に飲まれてしまったのでしょうか、自慢のガラスの腸が到着早々悲鳴を上げました。とりあえずトイレで脱糞。
この日は、代官山を練り歩いてみようと思っていたので、開場の2時間前に現地入りしました。
クソも出したところで、気を取り直して代官山散策を開始しました。
お洒落な服屋やカフェなんぞがそこらじゅうにあります。僕でも気軽に入れそうな店はガチで一軒たりともありませんでした。
ホントにこんなお洒落な街でハードコアバンドのライヴが行われるのかと段々不安になってきました。
そして、お洒落な街だけあって、やはりお洒落さんが多いです。皆カラフルだなあ。犬も服着とるわ。
ライヴ用のジーンズとTシャツ姿の僕は、この街においては既にぶっちぎりのアウトであり、速攻で練り歩きをやめました。
と言っても開場までまだまだ時間タップリです。カフェで茶でもシバこうかと思いましたが、無理です、お洒落過ぎて一人で入れません。
しかも雨まで降り出して踏んだり蹴ったりです。仕方ないので、お洒落な駅まで戻って雨を凌ぎながら時間が経つのを待ちました。
代官山、お洒落抜きでは語れない街。代官山、とても敷居が高い街。もう二度と一人じゃ行かねえぞ。
お洒落の街の一角。

恥ずかしくて写真撮るどころじゃなかったです。
ここまで一体何回“お洒落”とタイピングしたでしょうか、そろそろ代官山レビュウは終わりにして本題に戻ろうと思います。
開場30分前ぐらいになったので、代官山UNITへ向かいました。駅のすぐ近くにありました。
会場についたら、まずは整理番号順に並ぶわけですが、案内札を見ると最後尾は150番+当日券。
どれだけ小規模なんだろう。並んでる人も数えるほどしか居ませんでした。
先程より更に雨足が強くなり、雨に打たれながら待ちました。いい加減中に入れろとイライラしてきたところで、18時過ぎ、やっと開場。
地下二階にある会場に行き、ライヴスペースに入ってみるとビックリ。教室一部屋分くらいのスペースしかありません。
成人男性ならば、大股チ・ヨ・コ・レ・イ・トで余裕で縦断も横断も出来そうでした。
こりゃ150人程度が精一杯だな、という感じ。
お客さんもライヴスペースにはまだ20人くらいしか入ってません。キャメラマンはホントその辺で打ち合わせしてました。
開演時間が迫るにつれて、やっとこさ、いい具合にお客さんが入り始めました。
定刻から15分程度過ぎたところで客電が落ち、ファンの歓声が上がります。
まずは楽器隊4人が颯爽と現れ、ギュワンギュワン・ドカスカドカスカと慣らし運転。少し遅れて、ミスター・ハイテンションのVo.コリン入場。
僕は2列目の位置をキープ。近いなんてもんじゃなく、もうホント目の前にメンバーが居ます。
メンバーが履いてる靴やエフェクターまでもが丸見えでした。しかもセキュリティが一人も居ません。
新譜のオープニングナンバー“Broken Hands”でギグは幕を開け、どっしりとしたミッドテンポのグルーヴが狭い会場を支配します。
続く“I'll Find You”では、アッパーなリフに合わせポップコーンの如く跳びはねまくりました。
3曲目には早くも名曲“What You Get”をプレイ。序盤から、こりゃ盛り上がるだろバカヤロウ!ってな展開。
間近で見ると意外とマッチ棒みたいな体型のコリンも、のっけからハイテンションマイクさばきを披露。
ただでさえ狭いステージ。横や縦に長いメンバーが5人並ぶともうギュウギュウです。
それでもコリンはお構いなしに、喉ちんこまで見えそうな爆裂ヴォーカルと激しいアクションを繰り出し続けます。
2本のテレキャスが中心となって放つソリッドなバンドサウンドも迫力満点。
ポップとヘヴィを器用に行き来し、人間臭い温かみのある爆音で表現される楽曲は、本当に彼らならではの魅力。
ギターのポールさんはこのギグを最後に脱退が決定していて、この日が現メンバーでのラストギグでした。
いちファンとしては、コリンさんとポールさんのツインヴォーカルがもう聴けないのは本当に寂しい限り。
しかし、ステージ上の5人にはしんみりしたムードなんて一切無く、最後までエモーショナルなステージを展開していました。
本編終了後、一度引っ込むのはお約束的な感じで、すぐさま再登場しアンコールで3曲プレイ。1時間程度のギグに幕を下ろしました。
この日は暴力的なモッシュも無く、クラウドサーフに至っては一度たりとも起きず、平和的な盛り上がりを見せたギグでした。