それでは、エモの始まりについて話していきましょう。エモ/パワーポップを語る上で、WEEZER(写真1)の存在は無視出来ません。泣き虫ロックとまで呼ばれた彼らの楽曲は、本当に女々しいものであり、同時に聞き手の胸を撃つ感情が込められていました。まさにエモです。もう一つ重要なの事は、彼らのルックスが半端無く”ダサい”ということです。そうです、WEEZERは、「女々しくても、ダサくても、ロックをやってもいいんだ!」という事を世間に認めさせたのです。そして、WEEZERから勇気と力を分けてもらった全米の文系キッズ達は、ギターを手に取り立ち上がる事になるのです。現エモシーンでも、WEEZERをフェイバリットに挙げるバンドは少なくありません。本人達にはその自覚は無いでしょうが、間違い無く、WEEZERがエモの始祖的存在だと言えます。
写真1:WEEZER
●エモの生みの親。ダサいが愛すべき男達である。現在はパワーポップの方に路線変更気味。